私のアイピル体験談- アイピルは転ばぬ先の杖-

避妊に失敗してしまった日・・・

今、私は20代後半で、大学の研究所に助手として勤めています。これからお話するのは、私がまだ大学生の頃の話です。その時の年齢は21歳。地方から出てきて、東京で一人暮らしをして3年程経った頃でした。

その日、レストランのアルバイトで知り合った彼が、まだ出会って1ヶ月ほどと日が浅かったのですが、私のマンションにテレビゲームをしに来ていました。
二人共次の日のシフトが入っていなかったため、部屋で良い感じでイチャイチャして過ごし、夜は私が些細な手料理を振る舞って、その後お酒を飲んで・・・。

そして、当然の成り行きとして、彼と初めての夜を迎えました。
彼はちゃんと避妊のことも考えてくれていて、コンドームを付けてくれてはいたのですが・・・。付け方が悪かったのか、事が終わってからゴムが破れていたことに気付きました。

破れたコンドームを彼が見て、それに私も気付き、沈黙が数十秒は続いたでしょうか。
彼は苦笑いしていましたが、私としてはそれどころではありません。余韻に浸る間もなく、暫くは放心状態、その後、猛烈な苛立ちが襲ってきました。

彼は2つ年上の大学院生。「何かあったら本当に責任をとるから・・・。」と言ってくれましたが、私はまだその時は彼を結婚の対象として見ることは出来ませんでした。
21歳という年で、結婚と言われても実感が湧かないですし、この先、大学院や企業に進んでからやりたいことが山程ありました。

今なら、不妊で子供が出来ない人たちが大勢いるのだから、子供を授かることができればとても幸運なこと、と思えなくもないですが、当時はとてもとても・・・。

緊急避妊薬があることを知る

私はどこにもぶつけられない苛立ちと不安が混ざった感情に整理をつけられないまま、「疲れたから・・・。」と言って寝たふりをしていました。
苛立ちが収まらず、彼と話すと間違いなく当たってしまいそうだったので、そうせざるを得なかったのです。脳天気な彼は、外へ一服しに出ていった後、戻ってきたと思ったら横で直ぐに寝てしまいました。

彼がイビキをかいて熟睡している中、眠気が微塵も感じられない私は、気が付いたらインターネットでその手の話を調べて、片っ端から目を通していました。
そんな中ではじめて、性交後に飲む避妊薬として、緊急避妊薬という種類の薬があることを知りました。
前述の年齢的な問題に加え、その当時、生理不順で約4ヶ月ほど生理が来ていない状況だったため、万が一妊娠してしまったとしても無事に産めるかが不安だった私は、翌日直ぐにネットで調べた産婦人科へ足を運びました。

初めての産婦人科は休日ということもあり結構混んでいて、30分以上待ちました。そしてやっと私の名前が呼ばれて・・・。
昨日の彼とのこと、生理不順のこと、初潮がいつだったのか、現在の生活の中でのストレスの有無まで詳細に全てを話しました。
先生は良く話を聞いてくれましたが、何だかとても慣れた様子でした。同じような事で駆け込んでくる人がいっぱいいるんだろうなってのが伝わってきました。
15分程先生と話をして、最後にノルレボという緊急避妊薬を処方されました。

緊急避妊薬は保険が効かないため、診察料、薬代など全てを含めて、約2万円ほどかかりました。
当時大学生だった私には非常に痛い出費でしたが、このまま放置して、もし子どもができてもいけないので、なけなしの貯金を切り崩して自腹で購入しました。
当然、親などの身内も含めて周囲に気軽に相談できるようなことではないですし、なぜか彼にも全く頼る気にはなれませんでした。

緊急避妊薬を服用し、3日後に生理がきました。
避妊できたという安心感、ずっと生理がきていなかったモヤモヤに対する安堵感。
その日の夜は久しぶりに熟睡することができました。

アイピルという転ばぬ先の杖

それから何年か経った今では、当時よりもずっと緊急避妊薬の知名度が上がっていて、当時はなかった安価なジェネリックも入手しやすくなっています。
その代表格が、「アイピル」というお薬です。

アイピルは私が飲んだノルレボのジェネリックであり、成分は同一にも関わらず、価格は半額以下
個人で購入する場合は、個人輸入という方法で海外から直接購入することができます。
お医者さんで処方するのと比べて、とっても気軽でお得。
海外からの発送なので注文から到着まで1週間前後かかるので、緊急時には対応が難しいけれど、事前に買って置いておくことはできます。

恋人がいれば、当然のこととして体の関係にまで発展します。
それは人間として、いや生物として当然のことであり、自然なことなのです。
ただ、この高度に発展し、複雑化した現代社会においては、その神聖な行為には問題がつきものなのも確かです。妊娠、出産、結婚、子育て、etc.・・・。

従って、妊娠を望まないのであれば、きちんと避妊を行うことが大事ですし、万が一のことがあっても早急に対処することが本当に大切なのです。
そんな事が最初に身に沁みたのが、この21歳の秋の時で、今でもたまに思い出すほろ苦い出来事です。

この時の出来事を通じてそんなことを痛感させられた私の机の引き出しの奥には、
お守り代わりのアイピル常備されています。

ちなみに、当時の彼とは、その後色々あったのですが・・・、今は婚約者として一緒に暮らしています。