緊急避妊薬アイピル効果・効能

アイピルの効果

アイピルはあくまで緊急避妊薬、すなわち妊娠を阻止するためのお薬ですので妊娠をしてしまったあとでは効果はありません。
何らかの理由で避妊に失敗してしまい、望まない妊娠を回避するための経口避妊薬なのです。

では、そもそもアイピルはどのようにしてその効果を発揮してくれるのか作用のメカニズムについては知っている方も少ないのではないのでしょうか?
避妊の成功確率は?いつ飲めば効果を発揮してくれる?などの疑問にお答えしていきたいと思います。

緊急避妊薬アイピルはどうやって作用するの??

アイピルにはレボノルゲストレルという成分が含まれています。レボノルゲストレルは黄体ホルモンというホルモンの一種になり、これを服用すると2つの作用によって妊娠を阻止することが可能になります。

作用Ⅰ:排卵を抑え受精しにくくさせる

1つめの作用は、レボノルゲストレルを体内に取り込むとホルモンバランスを大きく変化させることができます。
そのため排卵を抑制して、体内に射精されてしまった精子との合体を阻止することができるのです。

妊娠するメカニズムは排卵された卵子と射精された精子が子宮内で結びつき受精し、それが受精卵となり妊娠をします。

しかしアイピルを服用してレボノルゲストレルの量を増やすことによって、排卵を行わせない状態にすることが可能なので、万が一精子が子宮内に入ってしまった場合でも受精する相手の卵子がいないので妊娠するリスクを減らすことができるんですね。

子宮内に精子を射精したとしても卵子がいないと精子は何もできないんです。

一般的な毎日服用するピルも同様の方法で排卵を抑えていますが、毎日同じきまった時間に服用する必要があります。
アイピルはそれを緊急的に引き起こすので、1錠飲むだけで効果がある訳です。

作用Ⅱ:子宮内膜の増殖を抑え着床しにくい状態にする

アイピルの成分であるレボノルゲストレル(黄体ホルモン)が体内でふえることで、卵胞ホルモンという卵子の排卵を促して子宮内膜の増殖をサポートするホルモンを抑制してくれる働きがあります。
黄体ホルモンが優位になることで妊娠するリスクを回避できる構造となっているんです。
このような仕組みによって2つ目の妊娠を阻止する環境をつくりだす事が可能となります。
レボノルゲストレルの働きで子宮内膜の増殖を抑制することが出来るので、仮に卵子と精子が合体したとしても子宮内膜に着床することを防いでくれます。

精子と卵子が合体し着床してしまうと妊娠のリスクが高くなってしまいますが、着床すること自体を阻止してくれる作用も期待できるので受精卵ができた場合でも高確率で妊娠を回避することができるんです。

この場合は、人工的に生理と同じ状態を再現し消退出血で子宮内膜を剥がす効果もあるので万が一着床してしまった場合でも妊娠を回避することが出来ます。

しかし、このような場合は避妊率がかなり低くなりますので確実に避妊することが難しくなります。

緊急避妊薬アイピルは飲む時間によって効果に差がでる

アイピルのような緊急避妊薬には、飲む時間によって避妊効果に違いが出てくるという事を知っていましたか?

先ほども説明した通り、妊娠をするメカニズムは性行為をおこなった後、精子が卵子と合体して着床するという流れが必要となります。

この着床が終了するまでのボーダーラインは120時間(5日間)となっています。
これは受精から着床までの時間が関係していて、もし仮に避妊が失敗していても72時間(3日間)以内に服用した場合はかなり高い確率で避妊できる仕組みとなっているんです。

このような理由からアイピルは避妊失敗後から飲むのが早ければ早いほど効果は高くなって、飲む時間が遅くなるほど効果は薄くなっていってしまいます

アイピルを避妊失敗後から24時間以内に服用した場合、約95%以上の高確率で妊娠を防ぐことができます。
また、25~48時間以内に服用した場合には約85%程の避妊率となり、49~72時間以内の服用となると約80%まで効果は下がってきてしまいます。
72時間を超えた段階となると、避妊率はどんどん右肩下がりにアイピルの効果は下がってきてしまいます。

避妊失敗後から12時間以内という時間であれば受精もされていない可能性が高いので、12時間以内に服用した場合と12時間以上経過して服用した場合とでは避妊が成功したというデータが6~8倍も高く出ています。

受精がおこなわれていない早い段階に、アイピルの成分であるレボノルゲストレルの働きで人工的な生理(消退出血)を起こさせれば子宮内が妊娠する環境ではなくなるので、避妊成功!となるわけなのです。

しかし性行為後から12時間を過ぎてくると、子宮内で受精や着床するリスクも高くなってきます。

72時間以内の段階で消退出血を起こす事ができれば、妊娠する可能性は低いですが120時間を超えて着床し時間が経過してしまった場合には、アイピルのような緊急避妊薬を服用しても子宮内膜に着床している状態なので消退出血を起こすことはできなくなってしまうのです。。。

緊急避妊薬アイピル飲む時間による効果の違い

手遅れになる前にアイピルを服用することができるのかが避妊成功のターニングポイントとなってきます!
避妊に失敗した時点ですぐに気付いて服用するのが最も効果的と言えるでしょう。

~飲む時間による効果の差~
・12時間以内に服用した場合
約99%の避妊効果
・24時間以内に服用した場合
約95%の避妊効果
・48時間以内に服用した場合
約85%の避妊効果
・72時間以内に服用した場合
約60~70%の避妊効果

性行為後から時間が経過すればするほど、成功率は下がってしまいますが72時間(3日)以内までに服用すれば避妊率はかなり高くなっているので3日以内にアイピルを服用する必要があります。

まとめ

アイピルのような緊急避妊薬は女性にとってはとても心強い味方ではありますが、緊急避妊薬便りで避妊をまったくせずむやみに性行為をするのは大きな間違いです。
男性側しかり女性側もきちんと避妊対策ができていることを確認し、その上で万が一の備えとしてアイピルのような緊急避妊薬を常備しておくのが正しい使い道ですね。
アイピルの避妊効果を最大限に発揮するのに必要不可欠なことは、決められた時間内に服用するというのを徹底し、タイムオーバーにならないように注意することを心がけましょう。